ExcelのSUBTOTAL関数を使って、データの集計を効率的に行う方法を解説します。この関数は、指定された範囲のデータに対して、合計、平均、最大値、最小値などの計算を一つの式で行うことができます。SUBTOTAL関数の特徴は、手動で指定した集計方法に応じて計算結果が変わることです。また、フィルター条件を適用した状態でも、正確な集計結果を得られる点が便利です。本記事では、SUBTOTAL関数の基本的な使い方から、応用的な利用方法まで詳しく説明していきます。
Excel SUBTOTAL関数:集計方法を指定して計算する方法
ExcelのSUBTOTAL関数を使って、集計方法を指定して計算を行う方法について解説します。SUBTOTAL関数は、セルの範囲に対して指定した集計方法に従って計算を行い、結果を返す関数です。以下の項目で、SUBTOTAL関数の使い方や注意点について詳しく説明していきます。
SUBTOTAL関数の基本構文
SUBTOTAL関数の基本構文は次のとおりです。 SUBTOTAL(集計方法番号, セルの範囲) 集計方法番号には、1から11までの数字を指定します。各数字が表す集計方法は以下の通りです。
番号 | 集計方法 |
---|---|
1 | 平均 |
2 | 個数 |
3 | 最大値 |
4 | 最小値 |
5 | 合計 |
6 | 乗算 |
7 | 標準偏差(標本) |
8 | 標準偏差(母集団) |
9 | 分散(標本) |
10 | 分散(母集団) |
11 | 中央値 |
SUBTOTAL関数の使い方
例として、A1からA10までのセルの合計を求める場合、次のように入力します。 =SUBTOTAL(5, A1:A10) この式を入力すると、A1からA10までのセルの合計が計算されます。
SUBTOTAL関数の特徴
SUBTOTAL関数は、フィルタリングや非表示行を考慮して計算を行います。つまり、フィルタリングされた行や非表示になっている行は集計対象から除外されます。これにより、表示されているデータのみを集計することが可能です。
SUBTOTAL関数とSUM関数の違い
SUBTOTAL関数とSUM関数の主な違いは、フィルタリングや非表示行の扱いです。SUM関数は、フィルタリングされた行や非表示になっている行も集計対象に含めます。一方、SUBTOTAL関数はこれらの行を集計対象から除外します。
SUBTOTAL関数の注意点
SUBTOTAL関数を使用する際には、次の点に注意してください。 1. 集計方法番号は1から11までの整数で指定してください。指定できる番号以外の値を入力すると、エラーが返されます。 2. セルの範囲に他のSUBTOTAL関数を含めないでください。SUBTOTAL関数同士が入れ子になる場合、エラーが返されることがあります。 3. SUBTOTAL関数は、数値データに対してのみ有効です。文字列やエラー値を含むセルは、集計対象から除外されます。
よくある質問
ExcelのSUBTOTAL関数とは何ですか?
ExcelのSUBTOTAL関数は、セル範囲内のデータを集計するための関数です。この関数を使用すると、合計、平均、最大値、最小値などのさまざまな集計方法を指定して計算できます。SUBTOTAL関数は、フィルター処理されたデータや非表示の行を含めるかどうかを選択できるので、柔軟なデータ分析が可能です。
SUBTOTAL関数の集計方法はどのように指定しますか?
SUBTOTAL関数の集計方法は、関数の最初の引数で指定します。引数として数値(1から11、101から111)を渡すことで、合計(9または109)、平均(1または101)、最大値(4または104)、最小値(5または105)など、さまざまな集計方法を選択できます。100番代の引数を使用すると、非表示の行を除外して集計できます。
SUBTOTAL関数とSUM関数の違いは何ですか?
SUBTOTAL関数とSUM関数の主な違いは、フィルター処理されたデータや非表示の行への対応です。SUM関数は、セル範囲内のすべての数値を合計しますが、SUBTOTAL関数はフィルター処理や非表示の行を考慮に入れて集計できます。また、SUBTOTAL関数は合計だけでなく、平均や最大値、最小値などのさまざまな集計方法を指定できます。
SUBTOTAL関数を使用する際の注意点は何ですか?
SUBTOTAL関数を使用する際の注意点は、集計対象のセル範囲に他のSUBTOTAL関数が含まれていないことを確認することです。SUBTOTAL関数が入れ子になっていると、想定外の結果が得られることがあります。また、100番代の引数を使用して非表示の行を除外する場合、手動で行を非表示にした場合にも集計から除外されることに注意してください。

私は、生産性向上に情熱を持つデータ分析とオフィスツール教育の専門家です。20年以上にわたり、データ分析者としてテクノロジー企業で働き、企業や個人向けのExcel講師としても活動してきました。
2024年、これまでの知識と経験を共有するために、日本語でExcelガイドを提供するウェブサイト**「dataka.one」**を立ち上げました。複雑な概念を分かりやすく解説し、プロフェッショナルや学生が効率的にExcelスキルを習得できるようサポートすることが私の使命です。