Excelでは、日付はシリアル値として管理されています。このシリアル値をわかりやすい日付形式に変換する方法を理解することは、Excelを効果的に活用するうえで非常に重要です。本記事では、Excelの関数と書式設定を利用して、日付シリアル値を変換する方法を詳しく解説します。具体的な手順を踏んで説明することで、初心者でも簡単に理解できるようにしております。また、変換の際に注意すべきポイントも紹介しますので、一読することをおすすめします。
Excelの日付シリアル値を変換する方法｜関数と書式設定
Excelで日付を扱う際、日付は実際にはシリアル値として保存されています。このシリアル値をわかりやすい日付形式に変換する方法を関数と書式設定の二つの方法で解説します。
日付シリアル値とは
Excelでは、日付は1900年1月1日から数えた日数として保存されています。この数値を日付シリアル値と呼びます。たとえば、1900年1月1日は1、1900年1月2日は2というようにカウントされます。
DATE関数を使用した変換
DATE関数を使用することで、年、月、日を指定して日付シリアル値を取得できます。例えば、2021年4月1日のシリアル値を取得するには、以下の式を使用します。
| =DATE(2021,4,1) |
この式を入力することで、44261のようなシリアル値が得られます。
TEXT関数を使用した変換
TEXT関数を使用することで、日付シリアル値を任意の日付形式に変換できます。例えば、シリアル値44261を「2021年4月1日」という形式に変換するには、以下の式を使用します。
| =TEXT(44261,yyyy年m月d日) |
セルの書式設定を使用した変換
セルの書式設定を変更することで、シリアル値を日付形式に表示させることができます。まず、変換したいセルを選択し、右クリックから「セルの書式設定」を開きます。「数値」タブで「日付」を選択し、好みの日付形式を選んで適用します。
日付シリアル値を利用した計算
日付シリアル値を利用することで、日付間の計算を行うことができます。たとえば、44261(2021年4月1日)から44290(2021年4月30日)までの日数を求めるには、以下の式を使用します。
| =44290-44261 |
この式を入力することで、29という結果が得られます。
よくある質問
Excelで日付シリアル値を日付形式に変換する方法は?
Excelで日付シリアル値を日付形式に変換するには、TEXT関数を使用します。例えば、セルA1に日付シリアル値がある場合、=TEXT(A1, yyyy/mm/dd)と入力することで、yyyy/mm/ddの形式で日付を表示することができます。TEXT関数の第二引数を変更することで、様々な日付形式に変換できます。
日付シリアル値を時間形式に変換する方法は?
日付シリアル値を時間形式に変換するには、TEXT関数を使用します。例えば、セルA1に日付シリアル値がある場合、=TEXT(A1, hh:mm:ss)と入力することで、hh:mm:ssの形式で時間を表示することができます。また、=TEXT(A1, hh:mm:ss AM/PM)と入力することで、12時間表記で時間を表示することもできます。
日付シリアル値から曜日を取得する方法は?
日付シリアル値から曜日を取得するには、TEXT関数を使用します。例えば、セルA1に日付シリアル値がある場合、=TEXT(A1, aaaa)と入力することで、曜日を表示することができます。また、=TEXT(A1, ddd)と入力することで、曜日の短縮形（例：月、火、水など）を表示することもできます。
Excelで日付シリアル値を加算・減算する方法は?
Excelで日付シリアル値を加算・減算するには、単純な四則演算を使用します。例えば、セルA1に日付シリアル値があり、1日加算したい場合は、=A1+1と入力します。また、セルA1からセルA2を引きたい場合は、=A1-A2と入力します。このように、日付シリアル値に対して四則演算を適用することで、簡単に日付の加算・減算を行うことができます。
私は、生産性向上に情熱を持つデータ分析とオフィスツール教育の専門家です。20年以上にわたり、データ分析者としてテクノロジー企業で働き、企業や個人向けのExcel講師としても活動してきました。
2024年、これまでの知識と経験を共有するために、日本語でExcelガイドを提供するウェブサイト**「dataka.one」**を立ち上げました。複雑な概念を分かりやすく解説し、プロフェッショナルや学生が効率的にExcelスキルを習得できるようサポートすることが私の使命です。