Excelでは、文字列を変換するためのさまざまな関数があります。これらの関数は、データの整理や分析、報告書の作成など、多くの場面で役立ちます。本記事では、Excelの関数を利用して文字列を変換する方法をまとめて紹介します。大文字・小文字の変換、文字列の抽出・置換、文字列の結合など、基本的な操作から高度な操作まで、わかりやすく解説しています。ぜひ、効率的なExcel操作に役立ててください。
Excelの関数を活用して文字列を変換する方法
Excelでは、様々な関数を利用して文字列を変換することができます。これらの関数を上手に使いこなすことで、データの整理や分析が効率的になります。本記事では、Excelの関数を使用して文字列を変換する方法についてまとめていきます。
文字列の結合(CONCATENATE関数)
CONCATENATE関数を使用すると、複数の文字列やセル内の値を一つの文字列に結合することができます。この関数は、以下のような書式で使用します。
=CONCATENATE(文字列1, 文字列2, …) |
例えば、セルA1に「東京」、セルB1に「区」が入力されている場合、=CONCATENATE(A1, B1)と入力することで、「東京区」という文字列を得られます。
文字列の切り出し(LEFT, RIGHT, MID関数)
LEFT, RIGHT, MID関数を使用すると、文字列の一部を切り出すことができます。これらの関数は、以下のような書式で使用します。
=LEFT(文字列, 文字数) |
=RIGHT(文字列, 文字数) |
=MID(文字列, 開始位置, 文字数) |
例えば、セルA1に「東京都港区」が入力されている場合、=LEFT(A1, 3)と入力すると「東京」、=RIGHT(A1, 2)と入力すると「港区」、=MID(A1, 3, 2)と入力すると「京都」となります。
文字列の置換(SUBSTITUTE関数)
SUBSTITUTE関数を使用すると、文字列内の特定の文字を別の文字に置換することができます。この関数は、以下のような書式で使用します。
=SUBSTITUTE(文字列, 置換前文字, 置換後文字) |
例えば、セルA1に「東京都港区」が入力されている場合、=SUBSTITUTE(A1, 港, 新宿)と入力すると、「東京都新宿区」となります。
文字列の検索(FIND, SEARCH関数)
FIND, SEARCH関数を使用すると、文字列内の特定の文字列を検索し、その位置を取得することができます。これらの関数は、以下のような書式で使用します。
=FIND(検索文字列, 文字列) |
=SEARCH(検索文字列, 文字列) |
例えば、セルA1に「東京都港区」が入力されている場合、=FIND(港, A1)または=SEARCH(港, A1)と入力すると、「5」となります。FIND関数とSEARCH関数の違いは、FIND関数は大文字小文字を区別するのに対し、SEARCH関数は区別しないことです。
文字列の整形(TRIM, CLEAN関数)
TRIM, CLEAN関数を使用すると、文字列内の不要な空白や非印刷文字を削除することができます。これらの関数は、以下のような書式で使用します。
=TRIM(文字列) |
=CLEAN(文字列) |
例えば、セルA1に「 東京都 港区 」が入力されている場合、=TRIM(A1)と入力すると「東京都港区」となります。また、セルA1に改行文字やタブ文字が含まれている場合、=CLEAN(A1)と入力すると、これらの非印刷文字が削除されます。
Excelで文字列を一括変換するには?
Excelで文字列を一括変換する方法は、以下の通りです。
「検索と置換」機能を利用する
「検索と置換」機能は、Excelで文字列を一括変換するための基本的な方法です。この機能を利用することで、ワークシート内の特定の文字列を他の文字列に一括して置換することができます。
- 置換したいワークシートを開く
- キーボードの「Ctrl」+「H」を押して「検索と置換」ダイアログボックスを開く
- 「検索」テキストボックスに置換したい文字列を入力
- 「置換」テキストボックスに置換後の文字列を入力
- 「すべて置換」をクリックして、一括置換を実行する
「数式を使用して文字列を変換する
Excelの数式を利用すると、文字列の変換や編集を行うことができます。たとえば、「LEFT」関数や「RIGHT」関数、「MID」関数などを使用して、文字列の一部分を抜き出したり、「CONCATENATE」関数や「&」を使用して文字列を連結したりすることができます。
- 変換したい文字列が含まれたセルを選択する
- 数式バーに適切な関数を入力する(例:=LEFT(A1, 5))
- 「Enter」を押して数式を適用する
マを使用して文字列を一括変換する
Excelのマ機能を利用すると、複数の文字列を一度に変換することができます。マを使って文字列の置換、抽出、連結などの処理を自動化することができます。
- 「開発」タブを開く(初期状態では非表示の場合があります。ファイル→オプション→リボンのユーザー設定で有効にする)
- 「マ」ボタンをクリックして、マの記録を開始する
- マに適切な名前を付けて、「OK」をクリックする
- マで実行したい文字列変換処理を実際に行う
- 「マ」ボタンを再度クリックして、マの記録を停止する
- 記録されたマを実行することで、同じ文字列変換処理を一括で行うことができる
Excelで文字列を置換するにはどうすればいいですか?
Excelで文字列を置換するには、「検索と置換」機能を使います。以下の手順で行います。
検索と置換の起動方法
- 置換したい文字列が含まれたセルを選択します。
- キーボードのCtrl + Hを押すか、ホームタブの編集グループにある検索と置換をクリックします。
- 検索と置換ダイアログボックスが表示されます。
文字列の置換方法
- 「検索する文字列」のテキストボックスに、置換したい文字列を入力します。
- 「置換後の文字列」のテキストボックスに、置換先の文字列を入力します。
- 「次を置換」ボタンをクリックすると、検索された文字列が一つずつ置換されます。すべての文字列を一括して置換するには、「すべて置換」ボタンをクリックします。
ワイルドカードを使用した置換
- 検索する文字列にワイルドカードを使用することで、特定のパターンに一致する文字列を置換することができます。
- たとえば、(アスタリスク)は任意の文字列に一致し、?(クエスチョンマーク)は任意の1文字に一致します。
- ワイルドカードを使用して置換する場合、「検索する文字列」のテキストボックスにワイルドカードを含むパターンを入力し、「置換後の文字列」のテキストボックスに置換先の文字列を入力します。
エクセルの数式の一部をまとめて変更するには?
エクセルの数式の一部をまとめて変更するには、以下の手順で行います。
1. 数式のセルを選択する
変更したい数式が含まれているセルを選択します。複数のセルを選択する場合は、選択しながらマウスをドラッグするか、Shiftキーを押しながら矢印キーを使用して選択範囲を拡大します。
- マウスでセルをクリックまたはドラッグして選択
- Shiftキーを押しながら矢印キーで選択範囲を拡大
- Ctrlキーを押しながらクリックで複数のセルを個別に選択
2. 数式を一括編集する
選択したセル内の数式を一括で編集します。選択したセルが連続している場合、Ctrl + Hキーを押して「検索と置換」ダイアログを開き、検索テキストボックスに変更前の数式や関数名を入力し、置換テキストボックスに変更後の数式や関数名を入力して「すべて置換」をクリックします。
- 選択したセルが連続している場合、Ctrl + Hで「検索と置換」を開く
- 変更前の数式や関数名を検索テキストボックスに入力
- 変更後の数式や関数名を置換テキストボックスに入力
- 「すべて置換」をクリックして一括置換を実行
3. 数式のコピーと貼り付けで変更する
数式を含むセルを選択し、数式バーで直接数式を変更してから、変更した数式を他のセルにコピー&貼り付けします。この方法は、数式の変更が複数のセルに適用されない場合に便利です。
- 数式を含むセルを選択し、数式バーで直接数式を変更
- Ctrl + Cまたは右クリックで「コピー」を選択
- 変更を適用するセルを選択し、Ctrl + Vまたは右クリックで「貼り付け」を選択
エクセルで文字列に変換する関数は?
エクセルで文字列に変換する関数は「TEXT」といった関数があります。この関数を使うことで、数値や日付などのデータを任意の書式の文字列に変換することができます。
TEXT関数の使い方
TEXT関数は次のような書式で使用します。
「=TEXT(値, 書式)」
値には変換したい数値や日付を指定し、書式には変換先の文字列の形式を指定します。例えば、数値を通貨形式に変換したい場合は、「=TEXT(A1, ¥,0)」のようにします。
TEXT関数で使用できる書式
TEXT関数で使用できる主な書式は以下の通りです。
- 数値: ,0、¥,0、0.00% など
- 日付: yyyy/mm!dd、mm/dd/yyyy など
- 時刻: hh:mm:ss、hh:mm AM/PM など
TEXT関数の活用例
TEXT関数を活用することで、以下のようなことが可能になります。
- 数値を通貨形式やパーセント表示に変換
- 日付データを任意の形式に変換して表示
- 時刻データを12時間制や24時間制に変換
よくある質問
Excelで文字列を変換する一般的な関数はどれですか?
EXCELで文字列を変換する一般的な関数は、「置換」(SUBSTITUTE)関数と「検索」(FIND)関数です。置換関数は、文字列内の特定の文字または文字列を別の文字または文字列に置き換えるために使用されます。一方、検索関数は、文字列内の特定の文字または文字列が最初に出現する位置を特定するために使用されます。
Excelで文字列を大文字や小文字に変換する方法は?
Excelでは、文字列を大文字や小文字に変換するために、「大文字」(UPPER)関数と「小文字」(LOWER)関数が使用されます。これらの関数は、与えられた文字列をそれぞれ大文字または小文字に変換することができます。また、「プロパー」(PROPER)関数を使用すると、文字列の各単語の最初の文字を大文字に、それ以外の文字を小文字に変換することができます。
Excelで文字列から特定の文字を削除する方法は?
Excelで文字列から特定の文字を削除するには、「置換」(SUBSTITUTE)関数を使用します。この関数の第四引数を空の文字列()に設定することで、特定の文字を削除することができます。例えば、=SUBSTITUTE(A1, a, )
とすると、セルA1の文字列からすべてのaが削除されます。
Excelで文字列の長さを取得する方法は?
Excelで文字列の長さを Ellerytするには、「文字列の長さを返す」(LEN)関数を使用します。この関数は、与えられた文字列の文字数を返します。例えば、セルA1に「Excel関数」という文字列が含まれている場合、=LEN(A1)
とすると、結果は6となります。

私は、生産性向上に情熱を持つデータ分析とオフィスツール教育の専門家です。20年以上にわたり、データ分析者としてテクノロジー企業で働き、企業や個人向けのExcel講師としても活動してきました。
2024年、これまでの知識と経験を共有するために、日本語でExcelガイドを提供するウェブサイト**「dataka.one」**を立ち上げました。複雑な概念を分かりやすく解説し、プロフェッショナルや学生が効率的にExcelスキルを習得できるようサポートすることが私の使命です。